医療法人の定款変更

医療法人の定款変更の種類

以下のような場合に定款変更の認可を得る必要があります(いずれも認可希望日の4ヶ月前に素案提出)

  • 病院、診療所等の増設(分院開設等)、移転、廃止、名称変更
  • 介護老人保健施設、介護医療院の開設
  • 会計年度の変更、社員総会開催時期の変更、役員定数の変更
  • 医療法改正対応


事業所(病院、診療所、介護老人保健施設、介護医療院等)の開設、移転にあたっては、許可、指定等に約2ヶ月程度を要する場合があります。その前に定款変更の認可が必要になりますので、概ね半年前から手続きを開始する必要があります。更に素案提出にあたり社員総会の開催、必要書類の準備等の時間も考慮し、余裕を持って進めていく必要があります。
もっとも、分院開設や移転等を計画する上で診療圏調査、資金繰り、土地等の契約、建築計画等を加味すれば計画自体は更に半年から1年程度前から準備を進めてきているものと思われますので、ここではあくまでも行政手続きについてお話ししていきます。

【定款変更のタイムライン(イメージ)】

①社員総会決議、申請書素案作成、都道府県等の担当課へ事前連絡

②定款変更認可申請書提出(新旧条文対照表、図面等添付)※仮申請

③事前審査 ※必要に応じて修正、追加資料対応

④定款変更認可申請書提出 ※本申請

⑤認可証交付

別途、保健所に開設許可申請手続き、厚生局に保険医療機関指定申請、施設基準届出等の手続きが必要になりますので、事前協議を早めに打診し、それぞれの期限や必要書類などを確認しながら進めていく必要があります。

定款変更認可申請書類の作成

【定款変更認可申請 必要用書類一覧】

  • 1️⃣ 役員定数の変更、会計年度の変更、医療法改正対応
  • 2️⃣診療所等の移転
  • 3️⃣診療所等の増設
  • 4️⃣診療所等の廃止、診療所(法人)名称の変更
必要書類1️⃣2️⃣3️⃣4️⃣
医療法人定款変更認可申請
定款等の新旧対照表
社員総会又は理事会議事録
現在の定款(写)
変更後の定款(案)
開設しようとする施設の概要
周辺図
平面図
建物の登記事項証明書、賃貸借契約書(賃貸の場合)
土地の公図、土地の登記事項証明書、建物の登記事項証明書(所有の場合)
管理者の就任承諾書
管理者の履歴書
管理者の印鑑登録証明書
管理者の医師免許証(写)
変更後の事業計画書
変更予算書
拠出の申込みを証する書類(契約書等)
拠出する不動産の登記事項証明書、評価額を証明する書類
医療法人の概要
法人登記事項 履歴事項全部証明書
理事長の原本証明
定款変更認可申請書類一式の副本
◯・・必須 △・・必要に応じて ※正確には管轄の都道府県等にご確認ください。

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