開業手続き

クリニックの開設にあたり、医師個人が開設する場合と医療法人が開設する場合では許可制か届出制かの違いがあります。

医師個人が開設するクリニックは届出制となり、開設後10日以内に管轄の保健所に開設の届出を行うこととなりますが、医療法人が開設する場合は、知事の認可が必要となります。

しかしながら、個人開設のクリニックであってもエックス線装置の設置がある場合は使用許可を取る必要があることや、その他医療法上の要件を満たしている必要がありますので、個人開設でも事前に管轄の保健所への事前相談は行っておくことが望ましいといえます。

クリニック開業にあたり、様々な法律関係が関わってきますので、それぞれ専門家の力を借りるのもスムーズな開業準備には有効な手段と考えられます。

主なところでは、保健所、厚生局などの開設手続き、診療報酬上の手続きなどは行政書士、土地、建物等の登記は司法書士、労務関連については社会保険労務士、開業届や税務関係は税理士などです。その他、建築関係や医療機器などになります。地元の士業に相談するとそのネットワークを活かしてチーム編成を組むこともあり得ます。

開業準備

  • 開業エリアのリサーチ、物件探し、選定
  • 事業計画・資金計画策定
  • 図面作成、開発許可関連
  • 医療機器選定
  • スタッフ募集
  • 保健所、厚生局等開設手続き 等

医療法人設立手続き

医療法人の設立には半年程度の時間を要します。また、申請時期も年2回程度(県により多少の違いもあります。神奈川県では5月頃と9月頃)で受付期間も10日前後とかなり限られています。さらに登記手続きや開設許可申請、保険医療機関指定申請など保健所や厚生局への手続きもありますので医療法人設立、診療所や病院開設には、約1年前からの準備期間を設けることが望ましいです。

【申請手続きの流れ】※申請時期は目安です。年度にもよるため県等のホームページをご確認ください。

 申請書(素案)提出       5月上旬~中旬頃       9月上旬~中旬頃
     ↓
 形式審査・問題点整理
     ↓
   事前審査          5月下旬~7月下旬       9月下旬~11月下旬
     ↓
申請書類(本申請)提出     8月下旬頃          12月下旬頃
     ↓
 医療審議会         11月上旬~中旬        2月上旬~中旬
     ↓
    認可           11月中旬~12月中旬 2月中旬~3月中旬

【提出書類】





4-1 医療法人設立認可申請書(様式1)(ワード:17KB)

4-2 社団医療法人の定款例(ワード:41KB)

4-3 設立趣意書(様式2)(ワード:25KB)

4-4 設立当初において医療法人に所属すべき財産の財産目録(様式3)(ワード:24KB)

4-5 設立時の財産目録の明細(様式4)(ワード:32KB)

4-6 設立時の負債内訳書(様式5)(ワード:26KB)

4-7 医療法人設立に際し引継ぐ借入金額の計算書(ワード:24KB)

4-8 負債残高証明及び債務引継ぎ承認願(借入金を法人に引継ぐ場合)(様式6)(ワード:24KB)

4-9 負債残高証明及び債務引継ぎ承認願(リース物件を負債として引継ぐ場合)(様式7)(ワード:23KB)

4-10 負債残高証明及び債務引継ぎ承認願(リース物件を賃貸借契約として引継ぐ場合)(様式8)(ワード:23KB)

4-11 開設しようとする診療所の概要(診療所を開設する場合)(様式9)(ワード:24KB)

4-12 開設しようとする診療所(病院)の概要(病院もしくは療養病床を有する診療所を開設する場合)(様式10)(ワード:30KB)

4-13 建物賃貸借契約等を引継ぐ場合の記載例(様式11)(ワード:20KB)

4-14 近傍類似(設立しようとする医療法人と医療法人の役員等が賃貸借契約等を締結する場合の記載例)(様式12)(ワード:18KB)

4-15 管理者就任承諾書(様式13)(ワード:26KB)

4-16 役員就任承諾書(様式14)(ワード:29KB)

4-17 履歴書(様式15)(ワード:27KB)

4-18 役員及び社員の名簿(様式16)(ワード:26KB)

4-19 委任状(様式17)(ワード:32KB)

4-20 設立総会議事録例(様式18)(ワード:35KB)

4-21 設立後2(3)年間の事業計画(様式19)(ワード:24KB)

4-22 設立後2(3)年間の予算書、予算明細書(様式20)(ワード:37KB)

4-23 設立代表者の原本証明(様式21)(ワード:27KB)